低スペックの Windows のパソコンが遅いので何とかならないかという依頼があり、試したことをここにメモします。
まぁ...結局遅いものは遅い...ということがわかりましたが、それなりに効果もあったので...
現象
「タスク マネージャー」でプロセスの実行状況を確認すると、低スペックのパソコンはディスク使用率が100%になっていることがあります。
主な原因と思われること
- スタートアッププログラムが多すぎる
- バックグラウンドで動作しているサービスが多すぎる
- デバイスのドライバが古い
- システムがウイルスやマルウェアに感染の可能性
- 仮想メモリが不足
- ディスクドライブに不良セクタや論理エラーの可能性
対処したこと
Superfetch 無効
Superfetch は、キャッシュメモリの管理技術で、アプリケーションの起動を早くするのが目的でパソコンのパフォーマンスを上げることが出来ます。
しかし、タスクマネージャーを見ると、CPU、メモリ、ディスクの使用率が多かったり、時にはディスクが100%の使用率になったりする場合があります。環境によっては superfetch を停止する事によりこのような問題が改善される場合があります。
やり方
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「ファイル名を指定して実行」左クリック
- 「services.msc」と入力し「OK」ボタンを左クリック
- サービスのウィンドウが表示されるので「superfetch」を選択せして「無効」を左クリック
Connected User Experiences and Telemetry 無効
Connected User Experiences and Telemetry サービスは、svchost.exe で実行されます。このサービスは、診断データを追跡し、Microsoftのサーバーに送信することができます。このサービスを無効にすることで、ディスク使用率が高くなる問題が修正されることがあります。
やり方
- Win+Rキーを押し「ファイル名を指定して実行」
- 「services.msc」と入力し「OK」ボタンを左クリック
- サービスのウィンドウが表示されるので「Connected User Experiences and Telemetry」を選択せして「無効」を左クリック
Windows の検索機能を無効
Windowsの 検索機能によって、デバイスで目的のファイル、フォルダー、アプリケーション、Webページを簡単に見つけることができます。この機能は、デフォルトで有効になっています。通常、この機能はデバイスのディスク使用量をあまり消費しませんが、例外もあ流そうです。
やり方
- デスクトップ画面左下のスタートボタンをクリック
- スタートメニューを開き「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダを展開
- 「コントロールパネル」をクリック
- コントロールパネルが表示されるので、「システムとセキュリティ」をクリック
- システムとセキュリティの項目一覧が表示されるので、「管理ツール」をクリック
- 管理ツールの項目一覧が表示されたら「サービス」をクリック
- サービスのウィンドウが表示されるので「Windows Search」を選択せして「無効」を左クリック
Windows Update サービス無効
Windows Update サービスがデフォルトで有効になっています。Microsoft が最新の Windows アップデートをリリースすると、Windows Update サービスが自動的にそれを検出し、ダウンロードとインストールを開始します。更新プロセスがバックグラウンドで実行されている場合、Windows のディスク使用率が100%になることもあります。
ですので、このサービスを無効にしてみます。
やり方
不要なアプリやサービスの実行を停止
不要なアプリやサービス、多くの使用量を占有するアプリやサービスを停止します。
やり方
- Win+Xキーを押し、WinXメニューを開く
- 「タスク マネージャー」を選択
- 終了したいアプリやサービスを見つけて選択し、それを右クリックして、「タスクの終了」を選択
不要なスタートアップアプリ無効
スタートアップアプリは、パソコンの起動と同時に起動します。ディスク使用率を下げるために、使用しないアプリは無効にします。
やり方
- Win+Xキーを押し、WinXメニューを開く
- 「タスク マネージャー」を選択
- 「スタートアップ」タブに切り替える
- 無効にしたいスタートアップアプリを探し、右クリックして「無効化」を選択
仮想メモリ調整
仮想メモリを調整するとディスク使用率が改善できるかもしれません。
やり方
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「ファイル名を指定して実行」左クリック
- 「sysdm.cpl」と入力し「OK」ボタンを左クリックし「システムのプロパティ」を開く
- 「詳細設定」タブに切り替える
- 「パフォーマンス」の「設定」ボタンをクリック
- 「詳細設定」タブに切り替え、「仮想メモリ」の下にある「変更」ボタンをクリック
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- 「カスタムサイズ」を選択
- ページングファイルの初期サイズと最大サイズをメガバイト単位で指定
CHKDSK 実行
ハードディスク上の不良セクタやエラーによって、Windows のディスク使用率が高い、またはWindows のディスク使用量が100%になることを引き起こす可能性もあります。
chkdsk を実行すると、不良セクタをシールドし、ディスクのエラーを修正してくれます。
やり方
- タスクバーの検索アイコンをクリックし cmdを検索
- 検索結果から「コマンド プロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択し「コマンド プロンプト」を管理者として実行
- chkdsk /f /r c:と入力し、Enter キー
- Yと入力し、Enterキー
- PC 再起動
ドライバー更新
ドライバーが古い場合も、Windows のディスク使用率が100%になることがあります。この場合、ストレージドライバーを更新する必要があります。
やり方①(デバイスマネージャから更新)
- Win + Xを押し、WinXメニューを開く
- WinXメニューから「デバイス マネージャー」を開く
- 各デバイスを選択
- 「ドライバーの更新」を選択
やり方②(無料のドライバー更新ツールで更新
- Driver Easy をダウンロード(Driver Easy Free – 3,000,000+ Users Trusted Driver Updater)
- インストール
- Driver Easyを開き[今すぐスキャン]ボタンをクリック
- スキャンプロセスを実行
- ドライバーの更新画面で更新可能なドライバーが表示されるので更新したいドライバーを選択
- ドライバ更新