RFC(Request for Comments)について調べてみたのでここにメモします。
RFC とは
RFC(Request for Comments)とは、「コメントを求める」という意味で、インターネット技術の標準的な仕様を記したものです。
RFCは、インターネット技術における仕様の標準化を推進する組織IETF(Internet Engineering Task Force)によって作成されています。
ja.wikipedia.org
目的と役割
標準化の提案と文書化
新しいインターネット技術やプロトコルを提案し、それを文書化するために使用されているようです。
議論と改善のための基盤
提案された内容について議論し、改良を加えるための基盤を提供する場となっているようです。
公式な標準の策定
一部のRFCは、インターネット標準(Internet Standards)として認定されます。これらは技術的な指針として広く採用されています。
RFCの作成と管理
RFCは、IETF(Internet Engineering Task Force) や IAB(Internet Architecture Board) などの組織によって管理されています。
提案された文書は通常「インターネットドラフト(Internet Draft)」として公開され、その後レビューや議論を経てRFCとして正式に発行されます。
RFCの分類
RFCはさまざまな用途に基づいて分類されます。以下はその例です。
標準トラック(Standards Track RFCs)
インターネット標準に採用される可能性がある技術を定義します。
実験的(Experimental RFCs)
実験的な技術やプロトコルを記述します。
情報提供(Informational RFCs)
特定の技術やガイドラインに関する情報を提供します。
歴史的(Historic RFCs)
かつて標準であったが、現在は廃止された技術を記述します。
RFCの構造
RFCは通常、次のようなセクションで構成されています。
概要(Abstract)
文書の目的や概要を説明します。
背景(Introduction)
提案される技術やプロトコルの背景と重要性を述べます。
技術的詳細
プロトコルや仕様の詳細を説明します。
セキュリティや互換性の考慮事項
技術の使用に伴うリスクや互換性の問題について記載します。
参考文献
他のRFCや関連文献をリストアップします。
RFCの番号と公開
各RFCには固有の番号が付与され、IETFのウェブサイトで公開されています。
代表的なRFCとしては、次のようなものがあります。
- RFC 791: IPv4の仕様
- RFC 2616: HTTP/1.1の仕様
- RFC 1035: DNSの仕様